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ちょっとしたお話「3. 湘南ひらつかキャンパスの畑」

 神大80周年記念事業で、遂に1号館(旧61号館)南側の広大な敷地に11号館が建設されることが決まりました。長年空き地のままだったこの土地には畑がありました。さて・・・?

 開学5年目の湘南ひらつかキャンパス(当時は平塚キャンパス)、11号館用地となる場所はただの荒れ地だった覚えがある。この土地を最初に耕したのは、おそらく私の次の代くらいが畑サークル "KAS"(Kanagawa university Agriculture Societyの略だとか?)からだと思う。

この写真は2001年5月当時の様子、徐々に耕されて広々とした用地が確保されていた。

 この場所は丘になっていて、そこを周回する神奈中バスからは畑があまり見えなかったりする。かろうじて第三駐車場脇の入口が見える程度である。

 この写真は2003年4月、神奈川大学校舎前行バスの車内から撮ったものである。畑が丘の上にあると分かるだろうか?
KASのメンバーや、生物学科の薬草園に用のある学生でもなければまず足を運ばない場所なので、ちょっとした秘境(?)にもなっている。



 そしてこの写真は2008年1月の様子、湘南ひらつかキャンパス20年目の変革を取材しようと訪問した時に撮ったものである。以前と変わらぬ姿がそこにはあった。しかしこの時、新11号館の建設は既に決定していて、私はここがどうなるのかと心配になったものだった。11号館の竣工と共に畑の歴史も終了するのかと・・・

 この心配が取り越し苦労だと分かったのは、2008年5月のことだった。宮陵会総会の懇親会にて、来賓として招かれていた中島三千男学長と直接お話をする機会が持てたので、畑の処遇について尋ねてみた。どうやらKASから顧問の先生を通じて学長まで話が出ていたようで、畑については代替地を既に確保しているとのことだった。

 学生活動の場が確実に確保されたことは非常に大事なことである。湘南ひらつかキャンパスは「自然」が強調される場所であり、その自然を活用したサークルのフィールドはなくてはならないものだと言える。今後どこに畑が移るのかは聞いていないが、これまで以上に実りある場所が開拓されることを期待したい。

2008.10.30追記
畑の代替地は6号館の駐車場寄りに用意されたそうですが、ここで畑を耕すのはちょっと恥ずかしい・・・とKASの学生たちが話していました。KASとしては代わりに学外にて、里山プロジェクト敷地近くに畑を借りているそうです。


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